自宅で熱中症死が多発

自宅で熱中症死が多発　８月上旬の関東、暑さ過去最高
2007年08月18日02時41分

　厳しい暑さとなった１７日、関東地方では熱中症によるとみられる死者が新たに６人出た。千葉県内の刑務所では、被告が就寝中に突然死した。

　埼玉県によると、美里町の女性（８４）と越谷市の男性（４０）、幸手市の女性（８３）で、いずれも自宅内で死亡した。県内の死亡者は１６、１７の両日で計１２人となった。

　千葉県では１７日午後２時前、木更津市の女性（６５）が自宅で倒れているのを家族が発見。病院に運ばれたが間もなく死亡した。千葉市若葉区の千葉刑務所では１７日未明、独居室に勾留（こうりゅう）中の５０歳代の男性被告が就寝中に突然死した。千葉地検が１８日に司法解剖し、死因を調べる。同刑務所は１７日午前０時の時点で気温が３１度あり、「蒸し暑く、寝苦しい状態」（同刑務所）だったという。

　群馬県では館林や伊勢崎、前橋など五つの観測所で３５度を超え、渋川市の女性（７８）が死亡した。横浜市都筑区では午前１０時半ごろ、農作業をしていた港北区の女性（７４）が倒れているのを通行人が発見。病院に運ばれたが、死亡した。

　大阪府では、府立布施工科高校（東大阪市）ラグビー部の３年男子生徒が、今月８日の練習中に熱中症で意識不明となり、１７日未明に死亡した。顧問の教諭は熱中症対策の指導もしていた。記者会見で「水分補給や休息は十分気をつけていたが、それだけでは不十分だった」と話した。

　　　　　◇　

　猛暑が続く列島は１７日、岐阜県多治見市で連日の４０度以上を観測、東京都心や大阪市ではこの夏一番の暑さになるなど厳しい暑さとなった。気象庁は、北日本から東海の暑さは一段落し、西日本でも週明けからは徐々に暑さは収まるとみている。

　同庁によると、１７日の最高気温は多治見市の４０．８度。北西の風が山を越えて暖かくなるフェーン現象が影響したとみている。浜松市の３８．６度、大阪市の３８．３度、東京都心の３７．５度は、各地のこの夏一番の暑さだった。

　８月１～１６日の各地の平均気温は、関東甲信地方が平年に比べ２．２度高く、８月の同時期としては過去最高の暑さとなっている。　この夏、観測史上最高気温を記録した地点は１７日の広島県府中市、長野県阿智村を含め１１２地点になった。

　１８日からは、北日本から東海にかけては天気は下り坂で、暑さも一段落する見込み。西日本でも徐々に猛暑は収まっていくという。

asahi.comより　
　自宅でなってしまうんだもんなっ。