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マウスの受精卵が、自らの細胞を分解して栄養を確保し、着床に至ることを、東京医科歯科大の水島昇教授(分子細胞生物学)らが実験で確認した。魚類や鳥類などの場合は卵の黄身や白身から栄養を得るが、哺乳(ほにゅう)類の受精卵の仕組みはよく分かっていなかった。3日付米科学誌サイエンスで発表した。

 生物は、飢餓で栄養素が不足した時や出生直後などに、自らの細胞を分解してアミノ酸をつくり、栄養源にするオートファジー(自食作用)という仕組みを持っている。

 水島教授らは、受精直後のマウスの卵を電子顕微鏡で観察した。すると、未受精卵では見られない活発な自食作用を確認できた。さらに、自食作用を活発にさせる遺伝子を欠いたマウスを作製したところ、受精は正常に行われるが、ある段階で受精卵の成長が止まって死んでしまい、着床に至らなかったという。

 水島教授は「体外受精で受精したのに妊娠しないような不妊症の原因に、自食作用の働きが関係しているかもしれない」と話している。(小林舞子)

asahi.com

 今頃わかることって結構あるんですね
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